コーセーは、お客との新たな接点づくりの一環として開発しているデジタルプラットフォームと融合させた新しいサービス「Maison KOSÉ(メゾン コーセー)」(コンセプトストア&オウンドメディア)をスタートさせる。具体的には、新コンセプトストアを12月17日に銀座にオープン、それに先がけ、11月8日にはオウンドメディア(webサイト)を立ち上げる。

メゾンコーセーでは、これまでそれぞれの顧客接点で一方向に発信していた情報を、全方位かつ双方向で有機的に結びつけ、お客の利便性の向上を図るとともに、“Find Your Own Beauty”をテーマに、デジタル技術を活用した化粧や美容に関わるさまざまな体験を、同社の展開するほぼすべてのブランドから楽しむことができる。

コンセプトストアでは、米国の自然派コスメブランド「tarte」も日本で初めて取り揃え、同社のほぼすべてのブランドを試すことができる。スキンケアやメイク、ヘアケアなど、すべてのアイテムをブランド横断型(カテゴリー別)に配置することで、これまでのブランド軸に捉われず、お客一人一人にあったアイテムを楽しみながら選ぶことができるようになっている。

コンセプトストアのイメージ

また、パナソニックが開発中の「Snow Beauty Mirror」を設置。鏡の前に座るだけで、お客の肌状態を分析し、瞬時に数値化し表示する「肌分析機能」や、お客の心の中にある“なりたい顔”のイメージを見える化する「理想顔システム」が搭載されている。

さらに、カシオ計算機株式会社が開発した「ネイルプリンター」も置く。登録されたネイルデザインの中から、自身でお気に入りのデザインを選び、プリントできる。こうした最新のデジタル機器を配置することで、よりパーソナルなニーズに対応したサービスを提供する考えだ。

今回のコンセプトストアは、同社にとって全く新しいコンセプトで、お客との接点を創出し、そこから得た情報や経験をスピーディに社内へフィードバックできる、学びの場としての機能も持ち合わせている。店舗スタッフの他に、研究員をはじめとするさまざまな職種のスタッフが直接お客と接点を持てる環境を整えることで、これまで以上にリアルタイムに、お客のニーズを捉えていく。