マンダムは6月20日、毛髪の内部で湿気に強い結合を形成することで、ヘアスタイルを自然な仕上がりのままキープする整髪技術を京都大学と共同で開発したと発表した。

従来の整髪技術は、主に毛髪の外側に整髪成分を塗布・付着させることで、毛髪同士を固めたり、くっつけたりして、ヘアスタイルをキープする。しかし、毛髪の外側に整髪成分が多く付着しているため、素髪のような自然なツヤ感になりにくい傾向にあり、最近のヘアスタイリング剤に求められる「自然な仕上がり」と「キープ」を両立させることは困難だった。

そこで、マンダムと京都大学は、毛髪内部に強い結合を形成すれば、高湿度下でも高いキープ力を有することができるのではないかと考え、内部で作用する整髪成分の検討を行った。

その結果、保湿剤などに用いられていたα-ケトグルタル酸を毛髪に浸透させることによって、毛髪内部で結合を形成し、自然な仕上がりでありながら、高いキープ力が実現できることを見出した。

この技術により、今まで実現できなかった「自然な仕上がりのまま思い通りのヘアスタイルがキープできる」ヘアスタイリング剤の開発が可能となった。

なお、同研究成果は9月30日~10月2日、イタリア・ミラノで開催される「第30回国際化粧品技術者会(IFSCC Conference)」において発表予定。