アデランスは、静岡県と合同会社ツバルの森の三者で「しずおか未来の森サポーター協定」を締結したことを5月13日に公表した。アデランスは、今回の締結により、「静岡県立森林公園」(浜松市浜北区尾野)でのアカマツ林再生活動への協力を民間企業として、初めて開始することになる。
アデランスは、環境保全への取り組み「フォンテーヌ緑の森キャンペーン」を、2009年から実施している。同キャンペーンは、使わなくなったウィッグを持ってきたお客にクーポンを進呈し、同クーポンを利用して新たなウィッグを購入する際に、割引価格が適用されることに加え、クーポン1枚使用につき100円分を植林支援を行うというもの。同キャンペーンを通じ、アカマツ林再生活動に協力する。
静岡県立森林公園では、アカマツ林を主体とした自然の景観として県民に親しまれ、また環境省からも「生物多様性保全上重要な里地里山」として選定されるなど、希少生物の生息地としても評価されている。しかし、11年の東日本大震災の影響で、松くい虫防除剤の空中散布用のヘリコプターが確保できず、松くい虫の被害が激増。そのため、園内の広範囲に純林として存在していたアカマツ林が、10年前の約3分の1程度にまで減少している。
こうした状況を鑑みて、アデランスは同地のアカマツ林再生活動への協力を決定。アカマツ林の再生には数十年を要し、18年に50周年を迎えた同社は100周年に向けて、同地のアカマツ林が再興できるようサポートしていく。