花王グループがいよいよ化粧品ブランド戦略の大改革に乗り出した。現在、グループの化粧品事業は売上げの6割強を占めるカネボウ化粧品とその子会社エキップ、売上げの2割強を占めるソフィーナ、そしてキュレル、モルトンブラウンという五つの事業体で構成。保有するブランドは49を数える。だが今後はグループ全体でポートフォリオを最適化し、新たなグローバルポートフォリオの下、ブランドマネジメントを強化する方針を打ち出した。具体的には、グループとしての戦略ブランドを選定し、投資効率を高め、現在の化粧品事業の営業利益率4.7%(2017年度)を20年には10%にまで高める計画。また今後は海外、特にアジアでの化粧品市場の伸長の波に乗るべく、グローバルにプレステージブランドを育成・確立し、海外展開を加速する。海外売上比率は現在の20%から20年に25%まで高める。そして、化粧品事業全体としては、年平均成長率5%以上を掲げ、20年3000億円以上の売上達成を目指す。

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