本当に良かったね――。コーセーの小林一俊社長が思わず声を掛けたのは、国内外で活躍する美容スタッフがメイクアップ技術、接客応対力を競う「第7回グローバルEMBコンテスト」でグランプリに輝いた吉田香さんである。2015年から3年連続で準グランプリを授賞した吉田さんは、昨年のスピーチで「嬉しい気持ちより、悔しい気持ちが大きい」と涙ながらに語ったが、4度目の今年、初の栄冠を勝ち取った。切磋琢磨を続ける彼女のことを小林社長が忘れるはずがない。
コーセーは、美容スタッフによるカウンセリング活動を顧客接点の要と位置付け、教育に余念がない。肌や美容に関する知識、スキンケア・メイク技術の習得に加え、独自の「EMB精神」を学ぶのが特徴。EMBは“Expectation Meet Beyond”の頭文字を取った造語で、心を込めた応対を通じて「顧客の期待に応え、期待を超える」という意味である。
（左から）コーセーの小林一俊社長、グランプリを取った吉田香さん
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