浮世絵復刻シリーズ第三弾!ゴッホも魅了された広重の傑作『名所江戸百景』を江戸の伝統技法で完全再現!
株式会社版三令和の版元・株式会社版三が浮世絵の復刻版・第三弾として歌川広重の「名所江戸百景」を2025年3月12日(水)より発売開始します。

江戸時代の版元・蔦谷重三郎の活躍を描いたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の影響により、浮世絵への関心が再び高まりを見せています。そんな中、浮世絵の伝統工芸技術を継承し、さまざまな作品を制作・プロデュースする株式会社版三の代表である坂井英治が、先日放送されたNHKの情報番組『ひるまえほっと』で「令和の蔦重」として紹介されました。版三が手掛ける復刻版浮世絵や現代版画作品には、世界に誇る浮世絵の基礎技術である 彫り・摺りの技術 が生かされています。
版三では名作浮世絵の復刻シリーズとして葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の『東海道五拾三次』、東洲斎写楽の「役者絵」、渓斎英泉、歌川国貞らの「美人画」を発売中。そしてこのたび、シリーズ第三弾として、写楽の「役者絵」追加2種、北斎の『富嶽三十六景』追加1種、広重の『東海道五拾三次』追加1種に加え、新たに歌川広重「名所江戸百景」の復刻版6種を発売いたします。
第三弾の注目ポイント
・写楽「役者絵」: 謎多き絵師、写楽の個性的な役者絵が2種追加されます。
・北斎『富嶽三十六景』: 不朽の名作に新たな1枚が加わります。
・広重『東海道五拾三次』: 旅情あふれる風景に新たな1枚が加わります。
・広重『名所江戸百景』: 江戸の美しい風景を描いた名作が、ついに復刻版で登場します。
江戸の風景を切り取った広重の傑作『名所江戸百景』
『名所江戸百景』は、江戸後期を代表する浮世絵師・歌川広重 による風景画シリーズです。広重の集大成とも言われるこの作品は、彼自身が描いた118図と、弟子による2図を含めた全120図で構成 されています。
本作では、江戸の名所や景観を、春夏秋冬の移ろいや朝昼晩の時間帯による変化とともに 描写。風景だけでなく、当時の江戸の人々の暮らしも生き生きと表現されています。さらに、大胆なトリミングや遠近法、ズームアップや鳥瞰図といった 革新的な構図 が特徴で、広重ならではの魅力が存分に発揮された作品群となっています。
また、本作には当時の最新技術を駆使した多色刷りが採用され、鮮やかな青や緑を表現するために「ベロ藍」などの染料 が使用されています。その鮮烈な色彩と構図の妙は、ゴッホやモネをはじめとする 印象派の画家たちにも多大な影響を与えました。
江戸の情景を現代に再現―3月12日より発売
今回、版三ではこの名作風景画『名所江戸百景』を、江戸伝承の技法に基づいた純手彫り・純手摺りで忠実に再現。当時の趣そのままに蘇らせた復刻版を、3月12日(水)より発売いたします。
世界の美術史にも影響を与えた浮世絵師・歌川広重が描く、江戸の情景をその手で。伝統の技で再現された美しい浮世絵の世界をぜひご堪能ください。
■浮世絵復刻版一覧
https://t.ukiyoework.com/ukiyoe-fukkoku-2025-0312/
【商品概要】
商品名:復刻浮世絵木版画
・歌川広重『名所江戸百景』6種
・葛飾北斎『富嶽三十六景』1種
・歌川広重『東海道五拾三次』1種
URL:https://t.ukiyoework.com/ukiyoe-fukkoku-2025-0312/
販売価格:19,800円(税込)
販売価格(専用額付):36,300円(税込)
仕様:サイズ(額)縦35.0cm×横51.0cm または 縦51.0cm×横35.0cm
素材(絵)越前生漉奉書
素材(額)額:木製、表面:アクリル

歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
商品名:復刻小型浮世絵木版画
・東洲斎写楽「役者絵」2種
URL:https://t.ukiyoework.com/ukiyoe-fukkoku-2025-0312/
販売価格(専用額付):9,900円(税込)
仕様:サイズ(額)縦28.0cm×横22.8cm
素材(絵)越前生漉奉書
素材(額)額:木製、表面:アクリル

写楽「初代市川男女蔵の奴一平」
純手彫り・純手摺りによる復刻
この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
また、この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき国指定の文化財「重要民俗文化財選定保存技術」に選定されています。
純手漉和紙の越前生漉奉書を使用
木版画に使用する和紙は純手漉和紙の越前生漉奉書となります。
生漉奉書とは、越前和紙の看板とも言える製法が国の重要無形文化財に指定されており、気の遠くなるような手間をかけて作る日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩により、パルプ主体の奉書が多勢を占めるようになりましたので、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで一般的に扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。今回はもちろん楮100%の「生漉奉書」を使用しています。
歌川広重(うたがわひろしげ・1797-1858)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。火消家業を身内に譲り画業に専念し始めると、1833年(天保4年)頃には東海道の宿駅とその周辺の景色を詩情豊かに描いた55図の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」(保永堂版)を刊行。名所絵と呼ばれるこれらの作品は当時の旅ブームに乗って大ヒット、広重は一躍人気絵師となり風景画家としての地位を確立します。
その後も「東海道」シリーズや「木曾海道六拾九次之内」、「冨士三十六景」など名所絵を数多く手掛け、その抒情詩的な作風はゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。また、風景画だけでなく花鳥画や戯画作品など他ジャンルでもその名は知られています。
販売元:株式会社 版三
オンラインショップ 浮世絵工房
https://www.ukiyoework.com/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ