欲しい商品が棚にない時、26%の消費者は別ブランドを購入し、31%は何も買わずに店を離れる。P&Gジャパンが、店頭欠品による機会ロスをAIで未然に防ぐサプライチェーン改革に乗り出す。メーカー、卸、小売りに分散する在庫や販売実績、棚割り、販促などのデータをつなぎ、「AI店頭在庫統合制御システム」で欠品による機会損失額の算出、原因特定、改善策の提示までを自動化する。年内をめどに一部の流通パートナーと順次稼働する。

背景にあるのは、日本特有の複雑な流通構造だ。欧米ではメーカーと小売りが直接取引し、大手小売業への売り上げ集中度も高いのに対し、日本はメーカー、卸、小売りが連なる多層構造で、小売店舗数も多い。地域や店舗ごとに需要や販促が異なり、さまざまなデータが流通各所に分散する。そこに物流能力の制約や小売店の人手不足が重なり、店頭欠品が起こりやすくなっている。

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