ライオンとサイキンソーは、年齢と口腔内細菌叢の関係を解析し、年齢が高いほど歯周病原細菌の割合が高くなる傾向を確認した。サイキンソーが保有する20〜97歳の669人の口腔内細菌叢データを活用し、年代ごとの菌叢構成を比較したところ、年齢によって細菌叢のバランスが変化する傾向がみられた。さらに細菌種ごとに年齢との関係を統計解析した結果、多数の細菌の中で、歯周病原細菌Porphyromonas gingivalisが年齢と最も強い正の関連を示した。年代別に比較しても、年齢が高い群ほど口腔内に占める割合が増加した。加齢に伴って口腔内細菌叢が乱れやすくなる可能性を示すもので、年齢に応じた「菌のバランスコントロール」の重要性を示唆している。★

年齢群ごとの「口内の菌のバランス」の比較
各被験者間の菌のバランスの違いを距離として求め、その距離をもとに主座標分析を実施(Aitchison距離で算出)

年齢と細菌種の関連
関連が強い(偏回帰係数が高い)上位5菌種を抽出。横軸は、年齢が1歳高くなるごとに、
その細菌の割合が平均的に何倍に変化するか偏回帰係数をもとに算出した値を示す

年齢群ごとの口内における歯周病原細菌の割合 平均値±標準偏差を示す

月刊『国際商業』2026年11月号掲載