オムロン ヘルスケアは、心電事業におけるグローバル戦略とパートナー企業との取り組みに関し記者発表会を2025年11月12日に都内で開催。岡田歩社長が“循環器事業ビジョン「Going for ZERO(脳・心血管疾患の発症ゼロ)」オムロンヘルスケアが切り拓く次なるステージとは”と題し、長期ビジョン「SF2030」の次なるステージとして心電事業の新たな戦略について説明した。

家庭でのケアから医療ケアへと事業領域を拡大する(岡田歩社長)

世界的な医療課題となっている「心不全パンデミック」や、その要因の一つとなる「隠れ心房細動」の増加などを背景に、オムロン ヘルスケアでは家庭での心電図モニタリングの普及に取り組んできた。さらに家庭から治療領域へと事業を拡大していく。この構想を共に実現するパートナーとして、インドの AI ヘルステック市場を牽引する TRICOG HEALTH INDIA PRIVATE LIMITED(トライコグ)のCharit BhograjCEOを招き、インドにおける医療課題と、AI がもたらす心疾患治療への新たなソリューションについて紹介した。

また、26年1月よりJSRより事業承継するHeartnote事業を牽引してきたJSRイノベーション推進部小林伸敏部長が登壇し、日本の医療現場が抱える課題や同事業がもたらす両社のシナジー効果について説明した。

月刊『国際商業』2026年01月号掲載