アース製薬は2025年6月15日、「アース虫ケアセミナー2025」を東京・有楽町の有楽町朝日ホールで開催した。虫ケアセミナーは、専門家と連携し、蚊やダニなど人に害を与える虫から身を守るコツ、虫ケア用品の正しい使い方を広める、生活者参加型のイベント。
冒頭登壇したアース製薬の川端克宜社長は、「アース製薬は100年間、虫の研究を続けている。そこで培った知見を社会と共有することが大事だと考え毎年開催。今回は害虫を正しく知っていただくことで、虫が増える夏を快適に過ごしていただく一助になればいいと考えています」と語った。
イベントは二部で構成。第一部では、国立環境研究所外来種対策プロジェクトの五箇公一リーダーが「あなたのそばにも危険な虫が…!?―身の守り方を考えよう―」のテーマで講演。国立環境研究所が取り組む生物多様性の保全やPM2.5などの公害問題などを研究し対策に取り組んでいる。五箇リーダーは、生き物と人間の間に生じるさまざまなリスクを研究する中で、外来生物の対策、農薬・化学物質による生体影響、野生生物由来の感染症など、取り組んでいる研究と対策を紹介。今回のセミナーでは生物多様性により、地球環境の多様性につながることを説明し、その重要性を強調した。
第二部では、虫ケアのサバイバルと題し、「科学漫画サバイバル」の主人公であるジオが登場し、クイズ形式で、参加者に虫ケアの正しい知識を伝えた。★
月刊『国際商業』2025年08月号掲載