物産フードサイエンスは、2025年5月14~16日にパシフィコ横浜にて開催されるCITE JAPAN 2025に出展。ヘアケア、スキンケアをはじめとしたさまざまな化粧品に配合できる、高機能な糖アルコールの展示やセミナーを実施し、多様な情報を発信する。

エキシビションホールD5-02に設置するブースでは、「触れる度に実感。指先から毛先まで、潤いあふれる機能性多価アルコール」のテーマのもと、指先(肌)から毛先(毛髪)までマルチに活躍できる糖アルコール原料だからこその魅力を発信するとともに、実際に体感できる工夫が満載の作り込みを進めている。セミナーと共通したテーマで、ヘアケア、スキンケア、静菌をベースに、ブース全体を装飾する。

3種の原料について見て、触れて、実感できるブースを構築

展示するのは、「アクアオール#1」「アクアオール#2」「エリスリトール」の主力原料3種だ。「アクアオール#1」「アクアオール#2」は、デンプンを起源原料とする糖アルコール混合物。前者の平均分子量は500で、肌や毛髪に対してべたつきの少ないしっとり感や柔らかさを付与することができる。ヘアケア向けでは、シャンプーやトリートメントの感触向上剤として使用されることが多い。展示ブースでは、長時間保湿データに加え、乳液サンプルも用意する。後者の平均分子量は1000~2000と糖アルコールの中では高分子で、柔軟性のある被膜を形成することが特徴的。水溶性エモリエント剤~泡質改善~毛髪の指通り向上など幅広く利用が可能だ。エモリエント効果・ツヤデータに加え、泡やツヤ体感クリームも用意する。「エリスリトール」はグルコースから発酵法にてつくられる、自然由来指数1.0の糖アルコール。分子量が小さいため浸透性が高く、べたつきを抑えたさらっとした感触が特徴となっている。また、粉末が溶ける際の吸熱反応により冷涼感を付与したり、静菌効果により体臭原因菌の増殖を抑制したり、とユニークな機能性を保有する。ブースでは、原料の特徴を生かしたひんやり化粧水が体験できる。

会期中には三つのセミナーも実施する。「髪の毛のうねりGood Bye! Helloサラツヤ髪! 機能性ヘアケア原料『アクアオール』のご紹介」「夜のスキンケアで朝までうるツヤ肌に! マルチに使える多価アルコール『アクアオール』!」「そのお悩み、菌叢の乱れが原因かも・・・! 体臭・ニキビにエリスリトールの静菌作用で肌に優しくアプローチ!」の三つのプログラムで、それぞれにおいて、糖アルコールの概要、研究により得られた新たなデータ、効果実感を示す。各セミナーとも差別性の高い化粧品の開発のヒントとなる情報発信に期待がかかる。

なお同社は、25年5月31日付で社名を「物産フードサイエンス株式会社」から「Bフードサイエンス株式会社」(英名:B Food Science Co.,Ltd.)に変更することを公表している。会期中から、新たな社名とともに糖アルコールメーカーとしての価値を発信していく考えだ。

月刊『国際商業』2025年06月号掲載