アメリカ大統領選が間近に迫ってきた。当選するのは、民主党ハリス氏か、共和党トランプ氏か。何やらハリス氏がリードしているかのようだが、予断を許さない。

中国の世論は、半年ほど前までは、トランプ氏に暗に期待していたところがある。

バイデン民主党の外交政策の基本は、イデオロギー重視、同盟国重視だった。同盟国で、対中包囲網を作ろうとさまざまな工作をしてきた。あるいは民主主義サミットを開催したりした。西側は民主国家、ロシア、中国は権威主義の国家だと訴えたりもした。香港、新疆の人権問題を厳しく追及した。

一方、トランプ氏は大統領時代、徹底したアメリカファーストで自分の国が良くなることだけを考え、政策を実行した。平気で同盟国のEUの批判もしたし、アメリカの利益にならないと判断し、TPPから脱退した。

トランプ政権時の国務長官ポンペオ氏と大統領補佐官ボルトン氏のそれぞれの回想録は、トランプ氏は香港問題も、台湾問題も、新疆問題も関心がなかったと記述している。すべてが中国の国内問題だと捉えていた。

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