エステーは、脱炭素社会の実現及びSDGsの達成に向けた「包括連携協定」を長野県山ノ内町、瑞穂木材、北信州森林組合との4者間にて締結した。
2024年10月4日に行われた締結式にて、エステー代表執行役社長の上月洋氏、山ノ内町町長の平澤岳氏、瑞穂木材代表取締役社長の宮崎正毅氏、北信州森林組合代表理事組合長の山﨑明氏との間で協定書への署名を執り行った。
この「包括連携協定」は、「森林資源のアップサイクル×かおり」をテーマにし、脱炭素社会の実現及びSDGsの達成に向けた相互連携と協働による活動を推進していくもので、地域の諸課題に迅速かつ適切に対応するなど、住民サービスの更なる向上により活力ある個性豊かな地域社会の形成と発展を図ることを目的にしている。
4者間における連携事項として、次の6項目を掲げている。
①2050ゼロカーボンの実現に関すること。
②ユネスコエコパークの認定地域であることを前提とした持続可能な生態系の保全と経済社会活動の推進に関すること。
③自然環境を活かした新たなライフスタイルの実現に関すること。
④環境学習をはじめとする次世代の育成・学びに関すること。
⑤防災及び災害時の支援に関すること。
⑥その他、本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること。
ユネスコエコパークとは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的としてユネスコが開始した事業。国内では山ノ内町のある志賀高原ユネスコエコパークのほか、現在10か所が国立・国定公園や国有林の保護林として保全され国際的に認定された地域となっている。
エステーでは、これまで2015年1月から展開している北海道のトドマツを活用するクリアフォレスト事業に伴い、北海道釧路プラントにて協業している株式会社北都及び北海道釧路総合振興局との3者間にて、「トドマツ人工林の利用促進」を実現することを目的に「包括連携協定」を締結している。また2022年7月には同じく3者間にて結んだ「ほっかいどう企業の森林づくり」協定によってネーミングライツ(命名権)を取得している「エステークリアフォレストの森」での「植樹会」や「木育教室」なども毎年実施している。
さらに今年8月には、地域の活性化や魅力の発信、県民の健康増進などの推進を目的として福井県とも「包括連携協定」を締結するなど、地方創生への積極的な取り組みを推進している。
月刊『国際商業』2024年12月号掲載