P&Gジャパンは、売り上げ世界ナンバーワン女性用カミソリブランド「ジレットヴィーナス」を日本市場投入以来、初めて大型リニューアルする。リニューアルする全製品に新技術スキンクッションテクノロジーを搭載し、肌へのダメージを軽減。パッケージも環境に配慮するとともに、ポップで可愛いデザインとカラーを採用した。2024年2月下旬より一部製品をECサイト、および一部店舗で先行販売し、24年4月上旬から全国で発売する。

P&Gジャパンでは、2月6日にオンラインで「ジレットヴィーナス」製品リニューアル発表会を開催。シェーブケア事業の成瀬雛乃ブランドディレクターは女性用カミソリ市場の概況を説明。同社の調査によると、16歳から70歳の日本人女性の約8割以上がワキを、半数以上が顔や脚、腕を剃っている。シェービングする日本人女性のうち、カミソリ使用者は約8割に上り、その使用理由は「自身でできる」「簡単だから」である。

一方で、カミソリに対しては「剃り残しをなくしたい」(36%)、「カミソリ負け・肌のヒリヒリ感を防ぎたい」(21%)といった機能面での悩みや、「可愛いパッケージ・デザインがない」「気持ちの上がる製品が欲しい」などの声が寄せられていた。

そこで同社はVIOシリーズを除くボディ用シリーズの大型リニューアルを実施する。スキンクッションテクノロジーを搭載するとともに、環境に配慮したパッケージに刷新。さらに新シリーズを追加発売する。「刃の上部の潤滑ジェルバーにスキンクッションテクノロジーを搭載することにより、50%以上の刺激を低減し、より肌に優しい剃り味を実現した。一部の製品は再生プラスチックを約30%使用したエコハンドルに変更し、ソープ付き5枚刃シリーズはプラスチックから高級感・耐久性のあるメタルハンドルにアップグレードした」(成瀬ブランドディレクター)。

パッケージは日本の消費者に好感度が高い、ポップで可愛いデザインとカラーを採用。それぞれの製品の特徴も一目でわかるようになった。また、パッケージ素材に紙を使用することで、より環境に配慮したパッケージに生まれ変わった。

さらに消費者リサーチをもとに、「コンフォートグライド うるもち肌いちご畑の香り」を新発売する。「ジレットヴィーナス」は大型リニューアルと新ラインアップで、日本の女性用カミソリ市場での存在感をさらに高めていく。

月刊『国際商業』2024年04月号掲載