AIの推奨を高度化・見える化し加盟店利益を押し上げる

ローソンが創立50周年に向けた成長戦略「Challenge 2025」の取り組みを加速する。次世代発注システム「AI.CO(AI Customized Order)」を順次導入し、2024年度中に全店で稼働させる。AIに最新のアルゴリズムを採用し、個店ごとによりきめ細かな品ぞろえ・発注を提案するとともに、効果的な値引きの推奨も行う。品ぞろえから売り切りまでを一気通貫で管理することで、サプライチェーン最適化と食品ロス削減を両立。ひいては加盟店の日販と粗利益高の最大化にもつなげていく。

値引き推奨画面。AIが値引きの対象商品を選定する

今回の新システムは、ローソンが15年から導入しているセミオート発注システムの刷新版の位置づけだ。発注対象カテゴリーはおにぎり・弁当などの米飯、調理パン、調理麺、デリカ、デザートなど。昨今のAI・計算処理技術の進展も踏まえ、仕組みを大きく見直した。従来の発注推奨は、AIがまず全店の売り上げをベースに需要予測モデルを作成、そこから店舗の販売力に応じた発注数を推奨していた。それに対し今回は、AIが、最初から個店ごとの販売力はもとより、単品ごとの販売数や在庫、お客の来店動向などの特性のほか、その日の体感温度や風速といった天候データなどを基に推奨値を算出。これにより各店舗の状況に応じたより高精度な発注推奨が可能となっている。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン