2024年3月、カネボウ化粧品の希望を発信するブランド「KANEBO」から投入するのが大型新商品「カネボウ スキン ハーモナイザー」。“闘う”化粧水という強烈なインパクトを引っ提げ、乾燥や肌荒れなどの複雑な肌悩みとネガティブな気持ちから解放し、透明感溢れるウエルネスな肌を実現する。23年12月13日に開催された新商品オンライン発表会の冒頭、花王の木津裕美化粧品事業部門KANEBOブランドマネジャーは「スキン ハーモナイザー」の発売への思いを次のように熱く語った。

「いつ終わるか分からない肌不調は、常に孤独で自己肯定感までも下げてしまい、肌荒れがあると外出したくないなどネガティブな気持ちになってしまいます。いろいろケアはしても正解が分からず負のスパイラルに陥り、最後には、多くの方は『優しく保湿して祈って待つ』だけと消極的になっている。希望を発信する黒カネボウは、そんな肌不調に明るく立ち向かいたいという思いを持ちましした。そしてたどり着いたのは、いままでの概念を覆すような新事実です。祈って待つ、そんな孤独な時間を過ごさなくてもいい、一緒に明るく攻めるスキンケア時代を作っていきたいと思います」

明るく攻めるスキンケアが登場

「スキン ハーモナイザー」が着目したのが、皮脂に対するアプローチ。本来、皮膚を守るといわれる皮脂が悪玉化することで、肌荒れや炎症を引き起こすことを解明した。皮脂の悪玉化の原因で、肌に悪影響を及ぼすのが分泌皮脂中の不飽和脂肪酸。この浸透を抑えることが肌不調や肌荒れから皮膚を守ることにつながるというわけだ。

複雑な肌悩みに対応する「闘う化粧水」を実現したのが「スキン ハーモナイザー」に採用した新技術「ターゲティング皮脂トラップ」だ。本来の皮脂が持つ保湿機能を維持しながら、不飽和脂肪酸だけを選択的にトラップする「選択性」、すばやくトラップする「速効性」、そして分泌し続ける皮脂をトラップし続ける「持続性」、この特徴的な三つの作用で、悪玉化する皮脂の運動性を抑え、肌への浸透を防ぐ。

悪玉化の抑制に加え、保湿と抗炎症を同時にかなえるのも「スキン ハーモナイザー」の特徴。保湿ケアでは花王グループ独自のケラチン保水技術を採用。肌の保水力を保ち、健やかな肌に導く複合保湿成分「ケトラモイスチャーコンプレックス」を配合し、乾燥や肌あれを防ぐだけでなく、うるおって明るく、水油バランスのとれた肌に導く。抗炎症ケアでは、ローマカミツレ花エキス、アスナロ枝エキス、ユーカリ葉エキスなど厳選の植物由来エキスを配合。ローマカミツレ花エキスは、炎症マーカーを低減させる抗炎症作用として初めての配合となった。異なるアプローチによって炎症を抑制し、肌荒れを防ぐ。

使用者調査では、「肌が振り回されなくなると、気持ちまで振り回されなくなる。これが限界というあきらめがあったが、自分に合う化粧品が、まだあると思えた」という嬉しいコメントが上がった。

またKANEBOは闘う化粧水という新たな領域を切り開いている。★

月刊『国際商業』2024年02月号掲載