男性客の急増を機に美容部員教育を改革
大手ドラッグストアのツルハホールディングス(HD)は、ダイバーシティ(多様性)を意識した男性接客の教育をビューティカウンセラー(化粧品担当者)に始めていく。その一環として、2024年5月期から教育カリキュラムにコーセーが作成した「多様性ガイドライン(ジェンダー)」を導入することを決めた。ガイドラインとは、マニュアルではなく、指針・指標のことで、ゴールの明確化と実現までの方向性、順守すべき項目などをまとめたもの。コーセーのビューティコンサルタント(美容部員)は、ガイドラインに沿って、老若男女を問わず、心地よく買い物ができる環境を整え、それが成果を生んでいる。そこに目を付けたのがツルハHD。HD内の化粧品教育部は、5月16日に新設するサステナブル経営推進部と連携し、全事業会社の美容教育にコーセーのノウハウを注入する。ツルハHDの菊地知恵化粧品教育部長は次のように話す。
「ツルハグループはお客さまのお悩みを解決し、キレイを実現することを大切にしています。その結果として、顧客満足度が高まり、繰り返し来店していただけるようになるんです。昨今、男性のお客さまが増え、メンズコスメの売上高は20年比で大きく伸長しています。ところが、男性の会員登録率はごくわずか。性差に関係なく、化粧品を楽しんでいただける環境づくりは、カウンセリング重視のツルハグループにとって大きな課題であるとともに、化粧品販売を活性化するチャンスというわけです。私はツルハの店頭でビューティーカウンセラーをしていました。当時からコーセー様のセミナーは分かりやすく、すぐに店頭で実践できました。それもあって、今回、コーセー様に『多様性ガイドライン(ジェンダー)』を全事業会社のビューティーカウンセラーに教育することをお願いしたんです」
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