プレミアアンチエイジングの2023年7月期第2四半期業績は、売上高20.6%減の142億5800万円、営業利益95.1%減の1億900万円、経常利益95.9%減の9500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2600万円の欠損となった。売上高は、カナデル、クレイエンスが大きく伸長したものの、デュオの減収をカバーしきれなかった。売り上げの減少に伴い粗利が減少したものの、投資効率を重視した広告投資、全社的なコスト構造改革の推進により営業利益は計画を上回った。第3四半期以降は、アンチエイジングカンパニーの実現に向け、インナーケア事業・リカバリー事業に参入し、事業領域を着実に拡大するとともに、370万人の顧客基盤に対する、包括的なアンチエイジングのアプローチを目指す。

基幹事業となるスキンケア事業では、主力ブランドの「DUO」が、競争激化により22年第2四半期以降、売り上げが漸減傾向にある。第2四半期中に「ザ クレンジング バーム ホット」の発売に合わせ新TVCMを投入し、巻き返しを図る。加えて、LTVを意識した広告投資を強化し、より高水準のLTVを見込める顧客層へのアプローチ推進、抹茶バームの発売等によるインバウンド対策強化などで反転を図っていく。

一方、スキンケア事業のもう一つの柱として育成する「CANADEL」は、訴求力の高い商品を中心に売り上げは着実に伸長。引き続きロイヤルカスタマーへのアプローチを強化し、クロスセル、アップセルを促進する。

「clayence」を展開するヘアケア事業は、通販、卸売販売の両輪で売り上げが伸長。プレミアアンチエイジングの最大の強みであるお客の意見を反映した施策を実施し、商品特性や使用方法の啓発、カラートリートメント特有の使用感に対する不満を補う商品の案内等のコミュニケーションを強化し、継続率は上昇傾向にある。

新規参入事業においては、インナーケア事業では、テストマーケティングを開始。投資効果を慎重に見極めながら、ブランド育成に着手する。リカバリー事業は、グループ傘下となったベネクス社と協働し、本格展開に向けたアクションを推進していく。

23年7月期通期業績は、売上高11.5%減の300億円、営業利益37.9%減の15億円、経常利益40.9%減の15億2000万円、親会社株主に帰属する当期純利益42.4%減の8億2000万円と、昨年12月に公表した数値を据え置いた。