プレミアアンチエイジングは、2023年7月期第1四半期決算を発表。売上高は73億9160万円(前年同期比25.1%減)、営業損失は2億4429万円(前年同期は営業利益20億7479万円)、経常損失は2億2486万円(前年同期は経常利益21億3220万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億9803万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益13億2041万円)と苦戦。減収減益での着地となった。
主な減収要因は、「デュオ」ブランドが、記録的なヒットとなった「デュオ ザ クレンジングバーム ブラックリペア」のブームが一巡したことに加え、クレンジング市場及びバーム剤型の競争激化が継続していることによる売り上げ減だ。クレンジング市場全体では売り上げは横ばい傾向にあるものの、競争の激化により、バーム剤型からオイルやジェル剤型への転出が見られた。また、バーム剤型の中でも競合による安価な類似商品の投入により、競争が激化している。このような環境下において、9月から新たなテレビCMを展開し、新商品「デュオ ザ クレンジングバーム ホット」を投入するなどテコ入れを図っており、コストが先行しているのが今回の決算の利益に表れた形だ。
一方で、新たな柱の育成に努める同社の他ブランドは好調だった。「カナデル」ブランドは、「カナデル プレミア ゼロ」や「カナデル プレミアバリアフィックス」などのユニークな新商品が着実に売り上げを伸ばしている。今期は積極的に投資を行い、高水準の新規獲得を実現。9月にはレフィル品を投入、10月からは新CMを中心としたプロモーションを展開し、オールインワン化粧品市場のメイン・ターゲット層への拡大を図っている。
3月に発売した「クレイエンス」ブランドでは、「デュオ」や「カナデル」を上回る高水準の新規獲得が継続している。10月からのテレビCMに合わせ小売店舗へ展開。前期までは通信販売のみの取り扱いだったが、テレビCM等のマスマーケティングを活用したメディアミックス戦略により更に認知度を高めており、通信販売・卸売販売の両輪で売り上げを伸ばしている。
業績予想は計画を据え置き、上期が売上高145億円 (前年同期比19.3%減)、経常利益 2000万円(同99.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益 マイナス6000万円、通期が 売上高300億円(同11.5%減)、営業利益15億円(同37.9%減)、経常利益15億2000万円(同40.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8億2000万円(同42.4%減)となっている。