資生堂および電通の社員有志、認定NPO法人キャンサーネットジャパンが運営するがんサバイバーのためのプロジェクト「LAVENDER RING(ラベンダーリング)」は、世界対がんデーの2月4日を記念し、1月31日から2月10日まで、昨年の世界対がんデーに刊行したフォトブック『自分らしく、を生きていく。がんとともに生きる206人の笑顔と想い』より48人の働くがんサバイバーの笑顔ポスターと、8人のリアルボイスを「霞が関コモンゲート」(東京都千代田区)に展示する。

『自分らしく、を生きていく。がんとともに生きる206人の笑顔と想い』は、「LAVENDER RING」の発足から約4年間の活動の軌跡と、発足と同時にスタートしたイベント「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」で制作したポスターを一冊にまとめたフォトブックだ。写真は、がんサバイバーに資生堂のスタッフがヘア・メイクアップを施し、フォトグラファー・金澤正人(資生堂クリエイティブ)が撮影した。

フォトブック『自分らしく、を生きていく。がんとともに生きる206人の笑顔と想い』

国立がん研究センターの、全国約7000人を対象にした「がん患者の治療や療養の実態について」の調査結果によると、がんの診断を受けた時に仕事をしていた人のうち、約2割が退職や廃業を経験していることが分かった。2014年度の調査や13年度の別の調査では離職率は3割を超えており、改善傾向がみられるものの、少なくない人が離職している状況だ。

そうした中、「LAVENDER RING」は、がんになっても笑顔で暮らせる社会を目指して2017年に発足。企業や人、行政、学校、病院など、活動の主旨に賛同した有志たちが自由に参加し、それぞれが「できること」を持ち寄りながら、がんになっても笑顔で暮らせる社会の実現を目指して具体的なアクションを起こしていく場となっている。

〈展示会概要〉
場所:霞が関コモンゲート(東京都千代田区霞が関3丁目2-1)西館2Fエントランス
アクセス:東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅5番出口・11番出口より徒歩1分
東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線「霞ケ関」駅A13番出口より徒歩7分
期間:2022年1月31日(月)午後 〜2月10日(木)12時まで