ファンケルは2021年11月25日、ファンケル美健三島工場(静岡県・三島市)の見学会を開催した。同工場は、サプリメント専用工場として同年4月26日に稼働。これによりファンケルグループの生産能力は、錠剤の製造が約1.3倍、アルミ袋製品は約1.4倍になった。建物は地上6階建てで、延床面積は9291坪。ファンケルグループで最大の規模を誇る。将来の増産を見据え、2階と3階に拡張可能なスペースがあり、設備を増強すると、最大で3~3.5倍の生産が可能になる。見学会で登壇した酒井隆三島工場長は、サプリメント需要が国内、海外ともに増えていることを念頭に「世界で最も信頼される健康食品メーカーになるために、グループの生産部門として、高品質な製品を短納期で全世界に供給することを目指す」と意気込みを語った。

見学会は、製品の製造工程を詳細に紹介した。例えば、ファンケルグループで初めて生産するハードカプセル製品の充填機は、2台導入。1日最大180万粒(1日5時間240日間の稼働で試算)で、おなかの脂肪を減らすサプリメント「内脂サポート」約1.5万袋に相当するという。この充填機の導入を機に「内脂サポート」の生産は完全内製化になった。そのほか、1時間に40万錠の高速検査が可能な錠剤選別機、メーカー3社と共同開発した1分間に200包を包装できる高速分包機、夜間自動運転が可能な打錠機、無人運転のフォークリフトなどを紹介。ファンケル美健三島工場が効率性の高い生産システムを構築したことをアピールした。

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