コロナ禍でもペット関連アイテムの市場は堅調だ。矢野経済研究所によれば2019年度のペット関連総市場規模は、小売金額(末端金額)ベースで前年度比101.7%の1兆5705億円と推計。20年度は新型コロナ禍で在宅時間が長くなり、ペットと過ごす時間が増えたことで、飼育者需要が拡大。さまざまなサービスや消費が増えたことで、同103.4%の1兆6242億円(見込み)と、堅調な推移を見せている。

TrueDataによる直近1年のドラッグストアでの「犬フード」「猫フード」「犬用品・用具」「猫用品・用具」の各カテゴリー売り上げ推移を見ると、特に売り上げを伸ばしているのは猫フード。犬フードに比べ、1店当たりの売上金額も高く、期待の市場だ。フードのランキングを見てみると、風味のバラエティに加え、「健康志向」やシニア向けフードなど「ペットの高齢化」に対応したプレミアム商品も台頭。高付加価値化が進んでいることも、市場拡大の大きな理由の一つとなっている。

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