コーセーは、国際女性デーの3月8日に開催された「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2021 for SDGs」で、「ジェンダーにとらわれず活躍できる社会へ貢献する」企業姿勢と多岐にわたる取り組みが評価され、同社初の企業部門「女性応援ブランド賞」を受賞した。「女性応援ブランド賞」とは、女性を応援する商品やサービスを展開し、女性活躍の推進に寄与した企業を表彰するもの。表彰式は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、無観客で行われた。
個人部門は7人、企業部門ではコーセーを含め2社が表彰を受けた。表彰式では、コーセーの代表として、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する全社横断組織の「働きがい創出委員会・多様な働き方分科会」でリーダーを務める小椋敦子執行役員情報統括部長が登壇した。小椋氏の受賞コメントは既報記事(https://kokusaishogyo-online.jp/2021/03/58121)を参照。
1991年より「美しい知恵 人へ、地球へ。」をコーポレートメッセージとして発信しているコーセーグループは、2020年4月にグループ全体のサステナビリティに関する取り組みと2030年までの目標をまとめた、「コーセー サステナビリティ プラン」を発表した。この中の取り組みテーマの一つとして「ジェンダーにとらわれず活躍できる社会への貢献」を掲げ、事業活動や企業活動、社内制度改革など、全社をあげてダイバーシティ&インクルージョンの推進に取り組んでいる。
そうした中、女性活躍を推進する同社の企業活動の中でも、特に以下の三つの取り組みが選定理由として認めら、今回の「女性応援ブランド賞」の受賞に至った。
一つ目は、1985年にコーセーグループで初めて女性の取締役が就任するなど、長きにわたり多様な価値観を受容する企業文化が根付いており、継続して社内におけるダイバーシティ&インクルージョンの推進を積極的に行っている点。2020年時点で取締役における女性比率30%、指導的地位にある社員の女性比率38.5%、「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」の構成銘柄にも選定されるなど、社内制度の制定や、環境整備、社員のマインド向上など、さらなる女性活躍を推進している。
二つ目は、1946年の創業以来、女性をはじめとする社会の誰もが自分らしく自信をもって健やかに生きる社会の実現へ貢献するために、化粧品の持つポジティブな価値を世の中に提供していること。新型コロナウィルス感染症に対応する医療従事者支援プロジェクト「You are my HERO」の立ち上げや、介護や福祉活動従事者を支援するプロジェクト「#ケアワーカーをケアしよう」への賛同、「美」「芸術性」「ファッション性」の観点からのスポーツ振興支援など、化粧品メーカーだからこそできる、「美」を通じて世の中を明るくする活動を推進している。
三つ目は、1991年のCI導入を機に、「美しい知恵 人へ、地球へ。」をメッセージとして発信し、環境的側面から健やかな社会づくりに貢献している点だ。代表的スキンケアブランド「雪肌精」において、2009年より雪肌精の売り上げの一部を海や陸の環境保全のために寄附するプロジェクト「SAVE the BLUE」を推進し、20年に行ったブランド初のリブランディング以降、企業のサステナビリティ推進活動をけん引するブランドとして、容器におけるサステナブル素材の採用や使用済み容器の回収など、積極的な取り組みを実施している。