花王は、2021年4月1日、グループの美容カウンセリング会社「ソフィーナビューティカウンセリング株式会社」と「カネボウビューティカウンセリング株式会社」を統合し、新たに「花王ビューティブランズカウンセリング株式会社」を設立する。

新会社では、美容部員によるプロフェッショナルなカウンセリング活動を通じて、花王化粧品事業が有するブランドの世界観・価値観の伝達と、愛用者の維持・拡大の活動を一層強化していく。

花王は、2018年5月に、グループの化粧品事業における新たな成長戦略の柱として、“新グローバルポートフォリオ”を策定。ソフィーナ、キュレル、モルトンブラウン、カネボウ化粧品、エキップの五つの化粧品事業体から、グローバルで展開を強化する11の戦略ブランド「G11」と、日本を中心に重点育成していく8ブランド「R8」を選定した。花王グループならではの確かなエビデンスと五感に訴える感性美の融合により、ブランドの個性を磨き、日本を含むアジア・欧州での強化・育成を図っている。

一方で、この成長戦略を推進していくにあたり、五つの事業体の一体運営を段階的に進め、2019年1月には「事業企画」、2020年1月には「美容情報・美容技術開発」「トラベルリテール」の各部門において事業体横断の組織を設置。さらに本年2021年1月からは、従来の「ソフィーナ事業」「キュレル事業」「カネボウ化粧品」といった事業単位でのブランド運営から、事業戦略視点による三つのビジネスグループ「プレステージビジネスグループ」「マステージビジネスグループ」「リージョナルブランドビジネスグループ」でのブランド運営へと大きく転換を図っていく。

そして今回、二つの美容カウンセリング会社を統合して「花王ビューティブランズカウンセリング株式会社」を設立し、事業と一体となっての強いブランドづくりを加速する。

新会社は、①お客一人一人に満足してもらうためのカウンセリング活動の推進 ②お客にとって魅力的なカウンセリングコーナーの運営 ③美容のプロを輩出するための美容教育の充実化 ④愛用者の維持・拡大のための最適な職場環境づくり⑤社員一人一人が活躍できるキャリア開発及びライフ支援--に取り組みながら、美容部員の生産性向上と人員の適正配置により、シナジーの創出を図っていく。

花王化粧品事業は、今後も、多様なお客一人一人の「美」と「個性」に寄り添い、生涯にわたって最高の歓びと笑顔を提供し続けていく考えだ。