前号では、2020年10月15日に業界団体「コスメティック・ヴァレー」が「化粧品業界会議」を開催した意義を紹介した。今号では、この日に行われた五つのラウンドテーブルから印象に残った消費者対応、循環経済、持続可能性についての3セッションを取り上げる。

最初のラウンドテーブルのテーマは「消費者の新傾向にどう対応するか」だった。まず、調査会社「イプソス」のステファン・トゥルシ社長がコロナ禍での消費者動向を分析した。ウイルスという脅威に対する人間の弱さが露呈した頃から、消費過多の生活を見直し、シンプルに生きようとする傾向が強まったという。具体的には、無駄をなくす、環境負荷をかけない商品を買うなどだ。外出制限で在宅時間が増え、ソーシャルメディアで化粧品や美容についての情報交換が増えたことも重要な点だ。

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