マンダムは12月18日、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「宇宙生活/地上生活に共通する課題テーマ・解決策の募集」に「ISS(国際宇宙ステーション)で快適に使用できるボディペーパー」で応募した結果、総数94件の中から搭載候補品の一つとして採択されたと発表した。マンダムは今後、2022年以降のISS搭載に向け、JAXAの助言を得ながら開発を進め、課題解決に取り組んでいく。

採択された「ISSで快適に使用できるボディペーパー」は、宇宙生活において水、物資が限られるために、「シャワーなどで身体を清潔にし、リフレッシュすることができない」という生活課題を解決するもの。宇宙飛行士は無重力空間で生活するため、特に長期ミッションでは徐々に筋力が低下する。この筋力低下を防ぐため、宇宙飛行士は毎日2時間のトレーニング行っているが、トレーニング後に汗を拭うだけでは「シャワーを浴びたようなサッパリした感覚」が得られず、リフレッシュすることはできないという。さらにISS内では、宇宙飛行士の安全を確保するため、使用できる成分に制限がある。

マンダムは、このような制約に対応した上で、さらに「快適な使用感」を追求した技術を開発することで、宇宙の課題だけではなく、地上の暮らしまでもアップデートする新しい提案ができる可能性があり、新たなニーズや市場の創造にもつながるとの考えを示している。同社は、この取り組みを通じ「宇宙と地上双方の暮らしのアップデート」を目指すとともに、今後も「未来志向から生まれる新たな価値の想像」につながる技術、商品の開発を進める。