花王は5月7日、北里大学と埼玉大学発創薬スタートアップのEpsilon Molecular Engineeringの研究グループに参画し、新型コロナウイルスの感染を抑えるVHH抗体を開発したと発表した。この研究成果は、新型コロナウイルス感染症の治療薬や診断薬の開発につながることが期待される。今後、今回の成果を世界中で活用できる方法について検討し、発信していく考えだ。
このVHH抗体は、ラクダ科動物由来の抗体で、一般的な抗体と比較して10 分の 1の大きさとなる。高い安定性や微生物による低コスト生産が可能なことから近年注目を集めており、ウイルスに結合することで、細胞への侵入を妨げ、感染を防ぐという。