コーセーは、4月1日に「2020年度 入社式」を行った。今年は新型コロナウイルス感染防止の一環として、式典の開催を控え、Webにて動画配信することとし、新入社員は各自宅にて聴講。今年度の総合職採用は、53名だ。入社式では、小林一俊代表取締役社長より以下の内容の訓示を行った。
化粧品は日本を代表する産業へ
このたび、皆さんが選択された化粧品という産業は、どんなに世の中が変化し、どんな困難が訪れようとも、人々の生活に彩りや潤いを与え、心に満足を提供し、世の中を明るくしていることから、ますます必要とされる存在になっている。特に日本の化粧品は世界的な評価が高まっており、皆さんの活躍の場もグローバルに開かれている。
転換の局面
このたびの新型コロナウイルスの感染拡大は、すでに世界的規模で広がり、あらゆる分野で多大な影響をもたらしている。経済的側面においても、株価の下落など、リーマンショックや東日本大震災を超える大きな影響が出てきている。当社では、これまでもグローバルかつボーダレスでの事業拡大に取り組んできたが、一方で、このフィールドで事業を展開していく上でのリスクの大きさを見せつけられた。まさに「転換の局面」を迎え、いろいろな意味で変化への対応が必要である。
新入社員の皆さんへ期待すること
皆さんにお願いしたいこと、期待していることを紹介したい。キーポイントは、消費行動やコミュニケーションの変化にどう対応し、お客さまに提供する付加価値をどう高めるか、お客さまへの新たなサービスをどう創造するか、である。そこで最も重要になってくるのが、これまでの常識に囚われない「斬新な発想」、まず行動に移すという「チャレンジ精神」と「スピード」(速さと早さ)である。ぜひ、この点で先輩社員を刺激するくらいの存在になってほしいと期待している。そして、コーセーというブランドに頼るのではなく、自身を磨くことを通じて、新たなコーセー像は自分自身が創っていくのだという気概を持ち、業務に取り組んで欲しい。
なお、今年度のビューティコンサルタント職採用は452名。入社式は、総合職同様、Web動画配信にて実施する予定だ。