ビッグデータマーケティングのTrue Data(トゥルーデータ)は、全国ドラッグストアのPOSデータによる2020年1月および春節期間のインバウンド消費動向調査を発表した。

1店舗あたりのインバウンド消費購買金額は、前年同月比3.4%増加し、2018年10月以来15か月ぶりのプラスとなった。新型コロナウイルスの影響でマスクを買い求める訪日外国人が多く訪れたため、1店舗あたりの購買件数が増加し、前年同月比11.1%増。売上個数ランキングでは上位30商品のうちマスクが12商品を占めた。

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、1月の訪日外国人数は、4か月連続で前年同月を下回り、前年同月比1.1%減少した。1月27日より中国からの団体ツアー、航空券とホテルのパッケージ商品の販売が禁止されていることから、2月以降も訪日客の落ち込みが予想され、ドラッグストアのインバウンド消費へどの程度の影響があらわれるのかが懸念される。

また、春節期間(集計期間:本年春節/2020年1月24~30日、前年春節/2019年2月4~10日)の1店舗あたりの購買金額は前年比23.6%増加、1店舗あたりの購買件数は59.1%と大幅に増加。新型コロナウイルスの影響でマスクが大きく売り上げを伸ばし、前年の春節期間と比べ23倍を記録した。

■2020年1月インバウンド消費売上個数ランキングTOP30

順位 前月順位 カテゴリ・商品

1位  1位→   フェイスクリーム

<花王> キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム 40g

2位  3位↑   リップクリーム

<DHC> DHC 薬用リップクリーム 1.5g

3位  圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元マスク ふつう M ホワイト 7枚

4位  2位↓   キャンディ・キャラメル

<江崎グリコ> ポップキャン 1本

5位  9位↑   マスク

<アラクス> PITTA MASK GRAY 3枚

6位  4位↓   チョコレート

<不二家> アンパンマン ペロペロチョコ 1本

7位  7位→   鎮咳去たん薬

<龍角散> 龍角散ダイレクト スティック ピーチ 16包

8位  8位→   キャンディ・キャラメル

<不二家> アンパンマン ペロペロキャンディ 1本

9位  5位↓   水産珍味

<扇屋食品> チーズおやつ 1本

10位 11位↑  鎮咳去たん薬

<龍角散> 龍角散ダイレクト スティック ミント 16包

11位 圏外↑  マスク

<ユニ・チャーム> 超立体マスク ふつう 7枚

12位 17位↑  パック

<バンダイ> オスカル&ロザリー ラ モリエール密着マスク 1枚

13位 15位↑  かぜ薬

<大正製薬> パブロンゴールドA 微粒 44包

14位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元マスク ピンク 小さめ S 7枚

15位 圏外↑  マスク

<ユニ・チャーム> 超快適マスク プリーツタイプ ふつうサイズ 7枚

16位 14位↓  チョコレート

<高岡食品工業> ショコラ 生チョコ仕立て 192g

17位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元マスク ミニオン こども用 5枚

18位 12位↓  目薬

<参天製薬> サンテFX ネオ 12ml

19位 27位↑  UVケア

<資生堂> アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク 60ml

20位 19位↓  パック

<石澤研究所> 毛穴撫子 お米のスキンケア お米のマスク 10枚

21位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元マスク すこし小さめ M-S ホワイト 7枚

22位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元高密着マスク ナノ ふつう M 7枚

23位 圏外↑  マスク

<ユニ・チャーム> 超快適マスク 息ムレクリアタイプ ふつう 5枚

24位 18位↓  畜産珍味

<ヤガイ> おやつカルパス 3g

25位 16位↓  洗顔料

<資生堂> 専科 パーフェクトホイップn 120g

26位 圏外↑  マスク

<ユニ・チャーム> 超快適マスク 息ムレクリアタイプ ふつう ブラック 5枚

27位 22位↓  外用鎮痛・消炎薬(貼付・塗布薬)

<ニチバン> ロイヒつぼ膏 RT156 156枚

28位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元マスク ホワイト ふつう M 30枚

29位 圏外↑  マスク

<興和新薬> 三次元高密着マスク ナノ 小さめ S 7枚

30位 23位↓  パック

<クラシエホームプロダクツ> 肌美精 超浸透3Dマスク エイジングケア保湿 4枚

 

 

〈同調査におけるインバウンド消費の定義〉

全国のドラッグストアにおける店舗情報をベースに、「免税店登録店舗」「外国人観光客が多く集まる観光エリア」など複数の条件から「インバウンド店舗」を設計している。その「インバウンド店舗」の購買情報をもとに、「1レシートあたりの購入金額が5,000円以上(免税対象)」の購入といった条件によってインバウンド消費を抽出し、分析を実施している。