ラグビー日本代表の躍進は、多くの日本人を魅了した。熱心に応援する老若男女を見て、誰もが日本人のスポーツ熱の高まりを感じただろう。その背景に、2020年の東京オリンピック・パラリンピックがあるのはもちろんだが、美容意識の変化もあるのではないか。一昔前にもてはやされたスリムな容姿は、健康的ではない、という評価に変わった。いまは、適度な筋肉があることが美の定義として浸透。それに伴い、スポーツ愛好家が増えているという。そうなれば、筋肉を鍛えるサプリメントの定番であるプロテイン(タンパク質)市場は活性化する。今回は、その舞台裏を探る。

手を伸ばしやすい商品構成で成長

図表①は、プロテイン市場の規模を示している。1000人当たりの個数、金額ともに伸長しているが、特に19年の個数は、17年比126.95%とジャンプアップ。明治広報部は「報道などでプロテインを紹介していただくことも増え、プロテインの重要性への理解が進み、18年度の市場は10年前と比較して約3倍と大きく伸長しています」と説明する。ラグビー日本代表の活躍で脚光を浴びた「にわかファン」と同じで、プロテインを嗜む層が増えていることがうかがえる。

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