2019年7月、ディオールは第2回「ディオール ヤング フォトグラフィー アワード」の受賞作品発表と授賞式をフランス・アルルにて開催した。
ブランド創設以来、アートとクリエイティビティを重んじてきたディオールが、その文化を未来へ繋げる活動として18年よりスタートした「ディオール ヤング フォトグラフィー アワード」。昨年4月に日本でも開催された「ディオール アート オブ カラー展」に続き、ディオールの色彩へのこだわりと専門性、新しい女性像やフェミニニティを表現すると同時に、若く才能溢れるアーティストを発掘し、写真と映像の可能性を広げるプロジェクトだ。
ディオール ヤング フォトグラフィー アワードは、アルル国立写真高等専門学校 (ENSP)とパートナーシップを結び、現代美術に携わるアーティストを支援する非営利団体LUMA財団によって開催されている。19年の審査員には、フランス人フォトグラファーのドミニク・イッセルマン氏、LUMA財団創始者のマヤ・ホフマン氏、ヨーロッパ写真美術館ディレクターのサイモン・ベーカー氏、フォトグラファーのソニア・シーフ氏をはじめ、ディオール メイクアップ&イメージ ディレクターのピーター・フィリップス氏、パルファン・クリスチャン・ディオール最高経営責任者クロード・マルティネス氏を迎え、厳正な審査の結果、最優秀作品賞が7月5日にフランス・アルルにて発表された。
数ある作品の中から、上海視覚芸術学院で学ぶ21歳のラン・ガンアオ氏の作品 「SECOND SELF-INTRODUCTION」が最優秀賞として選出された。絵画に影響を受けたというガンアオ氏は、「美は、言葉のいらない普遍的な共通言語です。夢を抱く若い女性に自信を与え、夢を叶えるスタート地点へと導きます。そしてビジョンを持った女性へ昇華させる力があります」と述べている。
日本からも、京都造形芸術大学の岡田 佑里奈氏と明治 緋奈子氏の作品が入賞。ガンアオ氏には、1万ユーロの賞金が授与され、彼女とその他の入賞者の作品は、アルルのパルクデザトリエで9月22日まで展示される予定だ。