『月刊テーミス』編集主幹
伊藤寿男(いとうとしお)
■環境破壊や公害へ国民の関心を高めた
1969年に発行された『苦海浄土 わが水俣病』(以下、苦海浄土)は、日本の公害や環境破壊の実態を伝えかつ告発した本としてロングセラーとなり、著者の石牟礼道子氏は一躍、注目の人となった。
私は当時、講談社の総合誌『現代』の編集長だったが、日本が高度成長に浮かれ始めた陰で深刻な公害も進行していることを教えてくれ、衝撃を受けた。
その石牟礼氏が90歳で、今年2月10日に亡くなった。
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