湧永製薬は、5月28日に記者セミナーを帝国ホテルにおいて開催。湧永寛仁社長が登壇し、導出化合物が米国でニューキノロン系抗菌剤として販売承認を取得したこと、および犬用健康補助食品「ワンサポート」(60錠・1600円)を7月に発売し、新分野に挑戦することを明らかにした。

導出化合物は湧永製薬が独自で開発したもので、米国のメリンタセラピューティクスに導出していたもの。今年1月にバクサデラ(一般名:デラフロキサシン)の製品名で米国において製造販売承認を取得、上市された。適応症は急性細菌性皮膚および皮膚組織感染症(ABSSSI)。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を含む広範囲の病原菌に対し強い抗菌活性を有し、キノロン系特有の副作用である不整脈や光皮膚反応がない。静脈注射および経口剤の二つの剤型で患者の罹患状況に合わせた経路での投与が可能だ。

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