2025.04.14

資生堂、2025年大阪・関西万博日本館にて、藻類を活用したスキンケア化粧品のプロトタイプを初公開

株式会社資生堂
 資生堂は、ちとせグループが主導するMATSURI※1プロジェクトの一員として2025年4月13日開幕した2025年大阪・関西万博の日本館に、生命美の循環をテーマとした藻類由来のプロトタイプのスキンケア化粧品(以下、ビジョンプロダクト)を初公開します。
 化石資源に変わる未来へのアプローチとして、当社は藻類に着目した研究開発を続けています。太古の時代からこの星で生き続ける藻類というミクロの生命体が持つ息をのむ美しさ、急激な繁殖力などに無限の可能性を感じています。1872年創業時より私たち資生堂が受け継いでいるDNAの一つであるアートとサイエンスの融合が、プレミアムとサステナビリティが両立する化粧品への力強いインスピレーションをもたらしました。大阪・関西万博で展示するビジョンプロダクトの原点には、社名の由来である「至哉坤元 万物資生」※2が息づいています。人々に美を届けるだけでなく、大地や自然をも美しくする化粧品でありたい。そんな願いをこめ、「美の玉」と名づけたビジョンプロダクト2品を展示します。
※1:石油産業に代わる藻類基点の新産業構築をはじめとした、バイオエコノミーを推進する産業横断型の共創プロジェクト
※2:大地の徳はなんとすばらしいものであろうか、全てのものは、ここから生まれる

             図1 ビジョンプロダクト 左:美の玉 まがたま、右:美の玉 しずく


《ビジョンプロダクト紹介》
1.美の玉 まがたま(スキンケア化粧品プロトタイプ)
 大地、いのち、自然のたまもの。自然への敬意、日本古来の美意識をインスピレーションに開発した3色の玉のクリームです。昆布などの褐藻類が進化の過程で得たゼリー状多糖類を、膜形成技術の応用により成型しました。手のひらでやさしくつぶすと、クリームのようなエッセンスがあふれだす。使うひとときがやさしく心地よいものになることをイメージして処方開発しました。

2.美の玉 しずく(スキンケア化粧品プロトタイプ)
 海、いのち、玉。藻類の美しさを海色の小さなビーズで表現した美容液です。資生堂が開発したリピッドシェル技術※3により、藻類由来のオイルをビーズ状の殻(固型油分シェル)で包みました。手のひらに落ちる珠玉の一滴。とろけるようにみずみずしく、肌にやさしくなじんでいく。生命力に満ちた肌に導くのをイメージして処方開発しました。
※3:水と油を混ぜるとできる小さな粒子(乳化粒子)は、分離しやすいため、通常50μmよりも小さいサイズで作られている
リピッドシェル技術は、乳化粒子を目に見える大きさにしながらも、安定に保つことのできる技術

《MATSURIへの参画について》
 資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、人々の肌だけではなく、自然環境をも健やかに美しく維持する、人にも地球にもやさしい化粧品開発に取り組んでいます。サステナブル資源の可能性を追求し、美しく健やかな社会と地球が持続していくことに貢献していきたいと考え、2022年4月MATSURIに参画しました※4。
 さらに資生堂は、ちとせグループと2023年7月に研究開発を中心とした戦略協業契約を締結しました※5。藻類を利用した化粧品原料および化粧品容器にかかる原料の開発および量産化、さらには将来的に食品分野で活用できる原料開発などを視野に、共に循環型のモノづくりを加速していきます。
※4:「MATSURI」への資生堂の参画は、2022年4月にちとせグループから公表されています
https://matsuri-partners.chitose-bio.com/news/news-3631
※5:資生堂、バイオベンチャーちとせグループに出資と戦略協業契約締結
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003651&rt_pr=trs44

Shiseido Talks「資生堂が参画するサステナビリティの産業化プロジェクト”MATSURI”」はこちら
https://corp.shiseido.com/jp/company/talk/20231221.html?rt_pr=trs44


▼ ニュースリリース
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000003992&rt_pr=trs44

▼ 資生堂 企業情報
https://corp.shiseido.com/?rt_pr=trs44
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