エステーと東京農工大学は、悪臭を感じ取るヒトの嗅覚受容体の応答を抑える新規化合物を発見した。従来の消臭剤は、悪臭成分を吸着したり化学反応によって除去したりする手法が中心だったが、同社は悪臭を受容する「ニオイセンサー」そのものの働きを抑え、知覚を低減する技術を研究している。今回は、酢酸やイソ吉草酸などの酸系悪臭、硫化水素やメチルメルカプタンなどの硫黄系悪臭に応答する嗅覚受容体を対象に、主に低臭気性の有機溶剤やシリコーン系揮発性化合物を探索。細胞試験で受容体の応答を抑える候補を絞り込み、ヒトによる官能評価でも悪臭の臭気強度が低下することを確認した。候補には自身のニオイが極めて弱い化合物もあり、無香性・微香性の消臭剤開発につなげる。★
月刊『国際商業』2026年11月号掲載






















