「グルーミング(grooming)」とは、若い男性を指す古い英語「グルーム」から派生した言葉で、現代では「男性が身だしなみを整えること」を意味する。これまでグルーミング市場といえば、シェービングクリーム、整髪料、フケ防止シャンプーやデオドラントなどもっぱら「機能性」が重視されてきた。しかし、近年ではグルーミング製品やサービスに求められる役割が広がり、市場は急速に変化している。
まず、心身の健康を重視する「ウェルネス」意識の影響がある。統計会社ミンテルの調査では、18〜34歳の男性の6割が「グルーミングはウェルビーイングの基本」と回答した。英国発の男性用スキンケアブランド「ヒース」共同創業者、ハリー・アーロンソン氏によると、40代以下の男性は今、ひげの手入れですらも「心を落ち着け、日々のストレスをリセットする習慣」と捉えていると語る。ヒースは自らをメンズ・ウェルネス企業とうたい、シャワーの蒸気を利用した3分間フェイスパックなど、イノベーションで新味のある製品を開発しつつこのニーズに応えている。
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