ちふれホールディングスは、「とれ」が良好でありつつも肌へ塗布した際の透明感が優れた化粧品を開発し、その成果を「固形粉末化粧料」として特許出願しており、この度取得した。
ファンデーションやアイシャドウ、チークなどの固形粉末化粧料は、スポンジやパフ、チップ、ブラシなどの塗布具を用いて肌に塗布するほか、手指に取って肌へ直接塗布する。そのため、固形粉末化粧料の塗布具および肌への良好な移行性「とれ」が求められる。
「とれ」が悪いと、塗布具などに十分な量の化粧料が付着せず、使用性が著しく損なわれる問題がある。また、特にファンデーションなどのベースメイクにおいては、肌へ塗布した際に不自然で人工的な仕上がりにならないよう、透明感のある自然な仕上がりが求められている。
同社は「とれ」を実現するため、固形粉末化粧料に球状シリカを配合する方法を採用した。球状シリカを配合することで「とれ」が良好になるとともに、肌の上で滑らかな伸びを可能にする。しかし、球状シリカには光を乱反射させるソフトフォーカス効果があるため、球状シリカを含む固形粉末化粧料は肌の透明感が損なわれ、不自然な仕上がりになる傾向があった。
そこで、球状シリカに加え、白色パール顔料および紫色の干渉パール顔料を組み合わせて配合することにより、「とれ」の良好さを維持しつつ、肌に塗布した際の透明感が優れた固形粉末化粧料の実現に成功し、この度の特許取得に至った。