飼育者のニーズは健康寿命延伸に集中

ペット市場の活況が続いている。2022年の市場規模は、21年比3.6%増の9290億円(見込み、※表〈生体+ペットサービス除く〉)で、右肩上がりに拡大。そのうち犬猫関連は約7割を占めており、主力カテゴリーである。小型犬の人気など室内飼育が容易になるのに伴い、飼い主がペットと過ごす時間が増加。ペットへの愛情が増して「ペットは家族」という考え方が浸透している。その結果、1匹当たりの消費金額が高まるとともに、コロナを機に孤独を癒す存在として犬猫を飼い始める人が増えている。

「ここ数年でペットは家族の一員、イコールパートナーという意識が高まっています。あらゆる商品が値上がりするなかで、ペットの支出だけは削れないという人が多く、プライオリティは高い」(ペット専用卸のエコートレーディング豊田実社長)

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