2023年2月15〜17日、東京ビッグサイトで第95回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2023が開催された。今回は、東京ビッグサイト東展示棟1から7ホールを使用し、「第 13 回 LIFE×DESIGN」「LIVING&DESIGN」「第33回グルメ&ダイニングスタイルショー」と同時開催。4展を合わせた総出展社数は、海外15の国と地域からの302社を含め全2774社と、昨秋9月のギフト・ショーから約40%増加、総来場者は22万9968人と大盛況だった。

ギフト・ショーでは「オムニチャネルで、日本経済の再生をPartⅡ」をテーマに、「パーソナルギフト・マイルーム・マイグッズ」「キャラクター・ライセンス・エンターテインメント」「生活雑貨ビレッジ」「おしゃれ雑貨ワールド」「美と健康ビレッジ」「ホームファッショングッズビレッジ」「GLOBAL 海外パビリオン」の七つのカテゴリーで展開。幅広い展示品の中で、さまざまな企業が新たな取り組みを紹介した。

また、同時開催の「第13回LIFE×DESIGN」では、「心地よい暮らしと体験で楽しい住まいをデザインする」をテーマに、過去最大の751社が出展した。その中では「足立ブランド」展示として、町工場の技術とユニークな商品を紹介。各展示ブースには職人たちがブースに立ち、自社の工場についての説明を行った。中でも、五味彫刻工業所は高級車のエンブレムから口紅の金型設計・製作から、マスカラなどのプラスチックの成型、ガラスの彫刻まで、幅広い商品を取り扱う。ギフト・ショーでは、その幅広い商品を製造する技術を生かし、アニメグッズ、ノベルティに活用できるダイカットキーホルダーの他、マスク内の空間を維持する簡易取り付け型のマスクインナーなどを展示していた。

同社の五味修氏は「さまざまな業界の製品を請け負っていたため、コロナ下で口紅が落ちる一方、マスカラは好調、イベントノベルティ関係は壊滅など、業界ごとさまざまな上下がありました。一方で、コロナによって多くの企業が生産のさまざまな点を見直す中、足立区という立地の良さからお声掛けいただくなど、新規のお客さまにも来ていただいている状況」とここ3年の奮闘とともに、コロナが収束しつつある現状での明るい兆しを語った。日本の化粧品づくりを縁の下で支える日本の町工場の力強さを垣間見ることのできる展示会となった。

月刊『国際商業』2023年05月号掲載

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