子育て支援事業を展開するBABY JOBは、保育施設での紙おむつのサブスクリプションサービス「手ぶら登園」の47都道府県導入達成記念イベントを、11月22日に恵比寿ガーデンプレイスで開催した。

「手ぶら登園」は日本初の紙おむつのサブスクリプションサービスとして、ユニ・チャームと同社が提携して2019年から開始。保育園に直接紙おむつとおしりふきが届き、月額定額で紙おむつとおしりふきが使い放題になる。保育園に通う保護者にとっては、おむつに名前を書く手間や、おむつを持参する手間がなくなる。保育園にとっては、園児ごとのおむつの個別管理や、忘れたおむつの記録の負担がなくなる。保護者と保育園、双方の負担を軽減して時間を効率化することで、ゆとりを持った子育ての実現を目指している。

イベントの冒頭で同サービスについて紹介した脇実弘取締役事業本部長は「開始から3年で、全国47都道府県2700施設での導入を達成しました。現在も毎月100施設ずつ新たに導入されています」と順調に浸透している状況を説明した。

また、同社は保育園からの使用済み紙おむつの持ち帰り問題を解決するため、昨年6月に「保育園からおむつの持ち帰りをなくす会」を発足。自治体に使用済みおむつの持ち帰りの実態調査を行っていることや、厚生労働省に署名と要望書を提出したことを報告した。

トークセッションでは、4人の子育てに奔走しているタレントの辻希美と杉浦太陽夫妻、同社の上野公嗣社長が登壇。「手ぶら登園」について、上野社長は「毎月3万人以上の保護者の方々にご利用いただいています。一方で全国には約4万件の保育施設があり、より多くの方々にご利用いただけるよう頑張りたい」、辻は「子育ては、ほんの少しの時間がすごく貴重です。『手ぶら登園』は時間や心のゆとりを生んだから広がったのだと思います」、杉浦は「新時代の幕開けを感じます。おむつに名前を書いていたの!と言われる時がいつか来ると思います」と話した。さらに3人でくす玉を割り、「手ぶら登園」47都道府県達成を祝った。

続いて、辻と杉浦がおむつの名前書きにチャレンジ。限られた時間で、おむつ1枚1枚に名前を書く作業を改めて体験し、「大変!」と口を揃えた。

子育てについては、「毎日バタバタしていますが、大変なことも楽しいと思えるようになってきました」(辻)、「子どもたちに成長させてもらっています」(杉浦)と、忙しいながらも充実した生活ぶりを伝えた。子育てが始まったばかりの15年前の自分に伝えたいことを問われると、「目の前のことを頑張れば大丈夫」(辻)、「一瞬一瞬を大事にしてほしい」(杉浦)と語っていた。

月刊『国際商業』2023年02月号掲載