開催の是非、観客の有無など賛否両論だった東京2020オリンピックには、化粧品業界、日用品業界、美容業界が多様な形で関わった。だが、その成果を見ると、各業界で明暗がくっきり分かれる結果となっている。

オリンピックといえば、IOC(国際オリンピック委員会)とワールドワイドオリンピックパートナー契約を結んでいるP&Gの存在は欠かせない。無観客開催だったため、成果は乏しいように感じるだろうが、じつは、P&Gの成果は開催前にほとんど生まれている。特筆すべきは、小売業との協業が想像以上に進んだことだろう。P&Gジャパンは、冬季五輪・平昌2018オリンピックの会場に小売業数十社の幹部を招き、東京2020オリンピックに向けた戦略の議論を始めた。

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