イオンリテールは6月4日、本州・四国・九州の「イオン」「イオンスタイル」87店舗にて「グラムビューティーク リサイクル プログラム」を開始する。

同プログラムは、容器回収リサイクルを行うテラサイクル・ジャパンと、化粧品・日用品メーカーの資生堂、コーセー、日本ロレアル、P&Gジャパンと協働し、使用済み容器の回収リサイクルを通じて、お客と企業がともに環境課題について考え、解決することを目的としている。

イオン店舗で展開している、ヘルス&ビューティーケアの専門ショップブランド「グラムビューティーク」や化粧品売場内に回収ボックスを設置。スキンケア、メイクアップ、ヘアカラー、ヘアケアのカテゴリーであれば、イオン店舗での購入や上記4社の容器だけではなく、購入店舗やメーカー問わず、回収リサイクルを実施する。回収され容器は、洗浄・粉砕の後、ペレット(プラスチック素材)にリサイクルされる。新たな資源として活用され、主に買い物かごやエコバックとして生まれ変わる予定だ。

回収ボックス

イオンは、1991年より「買物袋持参運動」、食品トレーやペットボトルなどの資源回収の実施など、積極的に環境保全活動を推進してきた。こうした取り組みの一環として同社は、使用頻度が高い一方で分別が難しく、多くがゴミとして廃棄されている日用品容器に着目。こうした考えに賛同した、資生堂、コーセー、日本ロレアル、P&Gジャパンの4社とテラサイクル・ジャパンとともに、企業の垣根を越えて容器回収に取り組むことで、お客に「安心して商品を購入できる環境」と「環境配慮に気軽に参加できる場」を提供していく考えだ。


パートナー企業コメント

資生堂

資生堂は、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」というミッションのもと、 ビューティービジネスを通じて「人々が幸福を実感できる」サステナブルな世界の実現を目指しています。主な環境課題の一つであるプラスチック容器に関しては、サーキュラーエコノミーの考えに基づき、プラスチック量削減やレフィルの配置、容器再利用プログラム(Loop)への参加などの活動を強化しています。

企業の垣根を超えて協働し、さらにお客さまとともに取り組む本プログラムへの参画により、サステナブルな環境・社会に向けてより一層貢献していきたいと考えています。

コーセー

コーセーは、2020年4月に、人々や地球環境の未来をよりよいものとするための「コーセー サステナビリティ プラン」を策定し、持続可能な社会・地球環境への貢献を目指した取り組みを推進しています。今回、「グラムビューティーク」において、イオンリテール、パートナー企業とともに手を取り合い、地球環境保全および循環型社会の実現を推進してまいります。

日本ロレアル

〈ロレアル パリ〉
「Because you’re worth it /あなたにはその価値があるから」というメッセージが50周年を迎えた節目の年に、本プロジェクトに参加できたことを光栄に思います。サステナビリティに対する意識と行動によって生み出された新たな価値を、皆さまと一緒に次世代へ伝えてまいりたいと思います。

〈メイベリン ニューヨーク〉
私どもは、ブランドDNAである「メイクの力で女性を輝かせ、自信を与える」のもと、なりたい自分を思いのままに表現できるメイクアップを提案してまいりました。今後は製品だけではなく、メイクアップが繋ぐ一人一人の小さなアクションが生み出す新しい価値を提案してまいりたいと考えています。その新たな発信の場として、今回、持続可能な社会づくりにかける思いを同じくするイオンのプロジェクトに参画できることを大変嬉しく思っています。

P&Gジャパン

P&Gでは世界共通の長期ビジョン「Ambition 2030」に基づき、これまで環境サステナビリティにおける、さまざまな活動を行ってきました。今回の「グラムビューティーク」でのパートナーシップでは、「責任を果たすP&Gビューティ」というミッションにおいて設定された、“2030年までにヘアケア製品のパッケージを100%リサイクル・再利用可能に”という目標を果たす一つの方法として、企業の垣根を超え、ヘアケアブランド パンテーンをはじめとするビューティの力で、イオングループ・テラサイクルとともに持続可能な世界を創造し、社会と環境へ貢献してまいります。