「Femtech(フェムテック)」という言葉を日本でも耳にする機会が増えた。Female(女性)+Technology(技術)の造語であるフェムテックは、文字通り、テクノロジーを用いることで女性にかかわる課題解決を図ることが期待されている分野だ。欧米を中心に2010年代から市場が構成され、欧米のフェムテック市場は12年の約60億円から19年には750億円まで拡大している。サービスを提供するスタートアップ企業の数も17年には50社程度だったものが20年には10倍の500社まで増加。生理、妊娠関連、マザーズソリューション、女性特有疾患、セクシャルウェルネス、更年期、メンタルヘルスなど身体的な課題だけではなく、妊娠、出産、育児など女性のライフステージの変化に伴う働き方の課題にもアプローチするテクノロジーなど多岐にわたるサービスや商品が世界中で開発されつつある。

米国・ラスベガスで毎年開催される電子家電の見本市「CES」においても、通常は病院で行う妊婦のエコー検査が自宅で行える便利な妊婦向けアイテムやウェアラブルのスマート搾乳機などの課題解決型サービスだけではなく、19年からはセクシャルウェルネスに関連する商品の展示が解禁されたことも後押しとなり、フェムテック関連の展示が急激に増えている。

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