ようやく緊急事態宣言が解除された。懐疑的な論調も少なくないが、感染者数および死亡者数を抑えた日本の取り組みは成功事例として世界で報じられた。油断は大敵だが、今月号の特集で示した日本社会が育んできた衛生意識が貴重な財産であることは確かである。これから始まる新型コロナウイルスとの共生は容易ではないが、ライフスタイルの変化が新しいニーズを生み、それに応えた企業が成長するのも事実である。2020年代の市場競争は、これからが本番なのだろう。
在宅勤務中、ふと本棚を見上げた時、ウォルター・アイザックソン著の『スティーブ・ジョブズⅡ』（講談社）が目に入った。この伝記は、ジョブズの語りで終わる。
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