世界最大の化粧品会社ロレアルグループは、現地時間2026年1月5日、CES® 2026において、光の力をヘアケアとスキンケアに応用した二つの画期的なテクノロジー「ライトストレート+マルチスタイラー」と「LEDフェイスマスク」を発表した。これらはいずれもCES® 2026 イノベーションアワードを受賞している。
ロレアルグループ副CEO兼リサーチ&イノベーションテクノロジー責任者のバーバラ・ラヴェルノ氏は以下のようにコメントした。
「115年以上前の創業以来、ロレアルは『美は科学の探求から生まれる』という信念を貫き、常に科学を経営の核に据えてきました。現在、私たちは最先端の科学技術と当社ならではのクリエイティビティを融合させることで、一人一人のニーズに寄り添い、かつてない効果をもたらす革新的なビューティー体験の創出に邁進しています。今年のCES® 2026で発表した光技術における先駆的な進歩は、ビューティーソリューションの可能性をさらなる高みへと引き上げるという、私たちの揺るぎないコミットメントを体現するものです」
ヘアアイロンは1世紀以上もの間、髪のスタイリングに欠かせない道具として使われてきた。しかし、一般的なヘアアイロンの熱いプレートは、204℃以上という非常に高い温度に達することがある。この高温は、髪の主な成分であるタンパク質「ケラチン」が構造を変え傷つき始める温度を大きく超えてしまう。その結果、髪の表面を覆う「キューティクル」が弱くなり、髪が切れやすくなったり、本来の輝きが失われたりといったダメージにつながる。
ロレアルリサーチ&イノベーションが開発した「ライトストレート+マルチスタイラー」は、髪の健康を大切にしながら、低温で優れたスタイリングを可能にする製品だ。この製品は、特許を取得した赤外線技術(フランス特許取得済み。米国特許出願中)を搭載し、低い温度でもしっかりとスタイリングできるのが大きな特徴である。「ライトストレート+マルチスタイラー」に採用されているガラスプレートは、最高でも160℃までしか温度が上がらないように設計されている。従来の一般的なヘアアイロンと比較して、非常に低い温度設定でありながら、効果的に髪をストレートにする。
ロレアルが行った機器テストの結果では、この「ライトストレート+マルチスタイラー」は、市場で販売されている主要な高級ヘアアイロンと比べ、スタイリングにかかる時間を3分の1に短縮し、仕上がりも2倍なめらかになることが確認されている。
「ライトストレート+マルチスタイラー」は、最先端の科学技術と工学が詰まったデバイスだ。この手持ち型のデバイスは、髪の内部に深く届く「近赤外線」という特殊な光を使用している。この光が、髪の形や質感を作っている「水素結合」という髪の分子構造に直接働きかけ、再構築し整える。その結果、髪を熱から守りながら、髪本来のキューティクルを傷つけることなく、なめらかでツヤのある、そして強く保てる、理想のスタイリングを実現する。
ロレアルグループ グローバルマネージングディレクター、オーグメンテッドビューティー&オープンイノベーション担当であり、消費者技術協議会(CTA)業界リーダーボードのメンバーでもあるギーブ・バルーチは、「『ライトストレート+マルチスタイラー』は、ヘアスタイリングの概念を『傷んだ髪を補修するもの』から『ダメージを未然に防ぐもの』へと進化させます。髪に蓄積される熱ダメージを抑え、使い始めの瞬間から髪本来の健やかさを守ることで、現在だけでなく未来の美しさまで保護することが可能になりました。このイノベーションは単なる製品のアップグレードに留まりません。ヘアスタイリングというカテゴリーそのものを再定義し、精密なスタイリングの新たなスタンダードを確立するものと確信しています」とコメントした。
「ライトストレート+マルチスタイラー」の主な強みは以下の通り。
・特許取得済みの赤外線技術&ライトモジュール(フランス特許取得済み。米国特許出願中):デバイス独自の設計により、非常に滑らかなスタイリングと、一貫したパフォーマンスのための耐久性を実現する。
・マルチスタイリングの多様性: ストレートやスムージングに加えて、「ライトストレート+マルチスタイラー」は髪を正確かつ丁寧にカールさせることもでき、真に多用途なスタイリングソリューションを提供する。
・パーソナライズされた結果:独自のアルゴリズムと機械学習を内蔵したスマートな内部センサーを搭載しており、ユーザーの動作に適応し、個々の体験を最大限に引き出す。
「ライトストレート+マルチスタイラー」の発表により、ロレアルは24年のCES®で発表された「エアライトプロ」も含む、赤外線技術を取り入れて髪をより保護する完全なヘアスタイリングルーティンを提供することになる。
なお、「ライトストレート+マルチスタイラー」の研究開発は27年末までに完了する予定で、発売日については後日発表される。価格を含む詳細情報は、loreal.comにて順次公開予定となっている。
CES®2026において、ビューティにおける技術的進歩と長寿科学へのコミットメントをさらに示すべく、ロレアルグループは、CES®2026イノベーションアワードを受賞した「LEDフェイスマスク」も発表した。
現在プロトタイプ段階にあるこの「LEDフェイスマスク」は、非常に薄く、柔軟なシリコン製で、顔に直接光を届けるように設計されている。このデバイスは、LEDデバイスのイノベーションで世界をリードするiSmart社との共同開発によって実現した。
ロレアルはこのマスクが、ターゲットを絞った赤色光と近赤外線で小じわや肌のたるみ、そして不均一な肌トーンといった、目に見えるエイジングの兆候に対して効果を発揮すると期待している。軽量で柔軟、そして非侵襲的なデザインは、毎日のスキンケアルーティンにシームレスに組み込むことができる。各セッションは10分間で、自動的にタイマー設定されるため、手軽にケアを続けられる。
このマスクの有効性の鍵は、その高度な透明なサポートにあり、肌に安全なマイクロ回路が統合されており、二つの特定の波長の光である、赤色光(630ナノメートル)と近赤外線(830ナノメートル)が使用され、それぞれ肌のハリと滑らかさを高め、肌トーンを均一にする働きを有する。
「LEDフェイスマスク」は27年に発売予定。価格を含む追加の詳細はloreal.comにて公開される。ロレアルグループによる米国での「LEDフェイスマスク」の発売は、FDA510(k)市販前通知プロセスに従う。
























