「LISSAGE(リサージ)」は2025年7月17日、東京・茅場町の花王本社において「リサージ コラーゲン勉強会」を開催。長年取り組んできたコラーゲン研究の歴史、最新知見を伝えた。

コラーゲン研究の歴史と最新知見も伝えた

冒頭あいさつに立った花王化粧品事業部門プレステージプランドビジネスグループの佐々木秀人 LISSAGEブランドマネジャーは、リサージが33年前のブランド誕生当初から女性の社会進出を応援してきたことを説明。当時と比べて、デジタルの進化により簡単に多様な情報にアクセスしやすくなった半面、情報過多になっていること、またライフスタイルの多様化により、自分にとって正しい選択が見いだしにくくなっていることを示し、「化粧品という立場でお客さまの目指したいキレイに寄り添うことで、お肌と心にハリを提供し、これまでのご自身の選択を肯定、また自信を持っていただきたい。パーソナライズコラーゲンケアブランドとして、スキンメンテナイザーを主軸に、一人一人の肌とコラーゲンを磨き上げ、個肌満足度を追求した、唯一無二の存在を目指していく」と語った。

佐々木秀人 LISSAGEブランドマネジャーがブランドの思いを伝えた

続いて、花王研究開発部門スキンケア研究所の近藤雅俊グルーブリーダーが、40年にわたるコラーゲン研究の歩みを紹介。その中で、生体内に存在する「SPARC」が真皮にあるⅠ型、Ⅲ型、表皮にあるⅣ型、Ⅶ型の4種のコラーゲンの産生に同時に働きかけることを世界で初めて明らかにしたことを伝えた。あわせて、ユキノシタエキスが「SPARC」の産生を促進することを突き止めた。真皮と表皮の両方にアプローチが可能となり、肌のハリの根本ケアの可能性に期待が持てることを示した。

日下あゆみ主任研究員はコラーゲンの新知見について説明。非侵襲的に皮膚内部を観察可能なJM-OCT計測により、コラーゲン線維の配列を知れるようになり、シワが深いほどコラーゲン線維がランダムに乱れていることが明らかになった。この新知見は、来年以降の商品開発において技術を応用していく予定だ。

発表会では、新商品「トータルフォルミングクリーム」(医薬部外品、40グラム・1万2100円、レフィル・40グラム・1万1550円)を25年11月8日に発売することも明かした。化粧品事業部門プレステージブランドビジネスグループLISSAGE開発担当の松尾幸氏が開発背景を伝え、研究開発部門化粧品研究所の伊藤智子研究員が搭載した技術について説明した。

月刊『国際商業』2025年10月号掲載