フランスに本社を置く、原料製造開発企業のSILABは、アジアエリアの新拠点を日本に開設。日本国内で主力原料の提供を通じ新たな価値を伝え、事業展開を加速していく。その一環で2025年1月16日、「日本およびSILABにおける皮膚科学と化粧品の研究」のテーマで取引先向けのセミナーを開催した。
セミナーでは本国よりBrigitte Closs-Gonthier CEO, Jean-Philippe Cosson ゼネラルマネージャー、Elodie Aymard研究部門マネージャーも来日し、同社の戦略やビジョン、サステナブルに関する取り組み、イノベーションを紹介した。
Brigitte CEOは、継続的な成長を確保している研究開発体制やそこから生み出される主力製品、生産設備、マーケティング、展開国・地域など、SILABの概要を伝えた。
Jean-Philippe Cossonゼネラルマネージャーは、「SILABの持続可能性への挑戦と成功要因」のテーマで、化粧品業界に多様な価値を提供する主力製品やアジア戦略について説明。「日本はSILABの中で三本の指に入る重要な市場。テクノロジーとサイエンスのトランスフォーメーションをけん引するために日本法人を設立した」と、力を込めた。
Elodie研究部門マネージャーは、「自然、テクノロジーおよび科学:SILABのイノベーションの原動力」のテーマで同社の研究開発とその哲学、関連するトレーサビリティなどの素材調達体制の考え方を伝えた。
セミナーには、岡山理科大学生命科学部生物科学科の安藤秀哉教授、京都大学大学院医学研究科皮膚科学の椛島健治教授を招き講演も実施。それぞれ「薬用美白化粧品:これまでの研究を知り、これからの美白戦略を考える」「末梢神経とケラチノサイトの相互作用」のテーマで、肌研究の前線における新たな知見や研究成果を紹介した。★
月刊『国際商業』2025年03月号掲載