花王は4月1日、オーラルケアブランド「ピュオーラ」から、新シリーズ「PureOra36500(ピュオーラ サンロクゴマルマル)」を発売する。同シリーズは “ハグキと歯の未来リスクケア”を提案し、ポンプ式でつけかえ型のハミガキを開発。3月15日に都内で開催した発表会では、CMキャラクターに起用された女優の田中みな実が登場し、「歯茎ケアを毎日の習慣に取り入れてほしい」とPRした。

「ピュオーラ」ブランドページ:https://www.kao.co.jp/pyuora/

発表会の前半では、花王パーソナルヘルス事業部の坂口泰行オーラルケアブランドマネージャーがオーラルケアの現状を説明。30代、40代では、歯周病の罹患率が約7割にのぼるのに対し、歯周病を自覚している人は約3割にとどまる。そのため歯茎が下がる、歯が抜けるなど症状が深刻化してから慌ててケアする“後手のケア”になっている実態を指摘。「人生100年時代、36500日(365日×100年)のセルフケアが大切です。“後手のケア”を先手の“未来リスクケア”に変えていき、2025年までに『ピュオーラ』のシェアを2倍に拡大したい」と話した。

「ピュオーラ36500」シリーズは、早めの歯茎ケアを始める人向けの「薬用マルチケアペーストハミガキ」(85グラム・ミントシトラス、フルーティジャスミンの香味の2タイプ)と、歯茎マッサージなど歯茎ケアに一層こだわる人向けの「薬用ハグキ高密着クリームハミガキ」(115グラム・フルーティジャスミンの香味)を展開。両商品ともに歯茎の抵抗力を強化する成分BGA(抗炎症成分β-グリチルレチン酸)を配合している。

歯茎にしっかりBGAを届けるため、「薬用マルチケアペーストハミガキ」は歯周ポケットの奥深くまで薬効成分を届けるゲルカプルを配合。「薬用ハグキ高密着クリームハミガキ」は、ねっとり感のある特別なクリーム処方を採用している。

「薬用ハグキ高密着クリームハミガキ」は容器も特徴的だ。ポンプ式であるため、軽い力で押すだけで、最後まで無駄なく使い切れる。さらに日本初のつけかえ式ハミガキで、チューブと比較してプラスチック廃棄量を約38%削減。環境にも配慮した設計となっている。

発表会の後半では、田中みな実と花王パーソナルヘルスケア研究所の千葉厚子氏が登壇。千葉氏は歯茎の血行促進の重要性を指摘したあと、「ピュオーラ36500」が新たに提案する「ハグキマッサージ」を紹介。「力を入れすぎないこと、同じ場所をやり続けないことがポイントです。やわらかい歯ブラシで、境目を小刻みに根元からくるくると、奥から前へ順番にマッサージしていきます」と説明した。

「ピュオーラ36500」の使用感について、田中は「ねっとりしたクリームには理由があるんです。高密着クリーム処方だから、歯茎にしっかり成分が入り込んでいくんです。(ハミガキ後の)爽快感がやみつきになります」と語った。

新CMは3月15日にブランドサイトで公開、3月20日からWEBで、4月1日から全国ネットで放映を開始する。「ハミガキのCMではないような、おしゃれで、前向きになれて、力強さを感じるCMになっています」(田中)とアピールした。

月刊『国際商業』2023年05月号掲載