今月号の表紙は、サラヤの創立70周年を記念した、創業時からの企業理念である。「衛生」「環境」「健康」の三つを事業の柱に、同社は豊かで持続可能な社会を目指してきた。その原点にあるのが、三重県・熊野で代々林業を営み、そこで育った創業者・更家章太氏の想いだ。表紙は、その熊野の清流で、現在もこの日本の水、綺麗な風景を大事にすることを会社の軸にしている。更家章太氏は、豊かな熊野の自然の中で成長し、この自然観や生活感を基に、自然にやさしい商品開発に取り組んできた。事業はグローバルで多岐に広がっているが、企業のDNAとしてしっかり引き継がれている。

今回70周年を記念プロジェクトとしてSDGs達成年の2030年まで「いのちをつなぐ学校」をスタートした。同校では生命科学や衛生・環境・健康をテーマに、日本全国の小中高等学校にSDGsの教材や学びの機会を提供する。表紙の「いのちをつなぐ」をキーメッセージに、未来で生活する子どもたちのため、今後も日本、世界の持続可能を、ビジネスを通じて挑戦していく。

月刊『国際商業』2022年08月号掲載