ナリス化粧品は、25~59歳の全国の女性約1万5000人にアンケートをし、その中で無香料のスキンケア・メイクアイテムを使用している約1000人を対象に、香りに関する調査を実施した。調査の結果、顔用スキンケアの使用は無香料派の女性が半数に上ることや、20代の2.5人に1人、30代の5人に1人の女性が、妊娠、出産を機に無香料化粧品へ変更したことなどが明らかになった。実施期間は1月30日~2月10日、調査方法はインターネットによるアンケート調査。

今回、調査をしたきっかけについて、ナリス化粧品の広報は「当社製品を使用いただいているお客さまが『いつも肌荒れしないので、とても助かっている』という声をいただいたことがきっかけです。当社製品は、基本的に無香料で、それが普通なので、最初はそうなんだな、大変だなと思う程度でしたが、その後も、無香料製品を喜んでくださるお客さまが多くいらっっしゃったので調査をしてみました」と語る。また、調査結果については、「調査をする前は、無香料の支持者は、少ないと思っていたのですが、予想に反し、約半数の方が無香料派だとわかりました。また無香料の使用者は、高齢層の方が多いと思っていましたが、低年齢層の方が多く、ミニマムな生活スタイルが影響しているのではないかとも考えられます」(同)と考察する。

アンケートの調査結果の詳細は次の通り。

20~59歳の全国の女性約1万5000人に、使用している無香料のアイテムを質問したところ、「顔用スキンケア品」50%と、無香料派の女性が半数に上った。次いで、「ファンデーションなどのベースメイク品」48%、「口紅などのポイントメイク品」41%という結果に。また、若年層の方が、使用率が高いことがわかった。

 

無香料のスキンケア・メイクアイテムを使用、かつ子どものいる20~59歳の全国の女性約500人のうち、妊娠・出産の両方、もしくはどちらかをきっかけに無香料のスキンケア・メイクアイテムを使い始めたのは、20代前半では46%、後半では31%、30代前半では26%、後半では18%、40代では10%、50代では3%と、若いほど多いことがわかった。

20~59歳の全国約1000人に、スキンケア・メイクアイテムの表記を調べるとき、何を重視するかを質問したところ、1位「無香料」28%、2位「原産国」26%、3位「無着色」23%という結果になった。また、無香料のスキンケア・メイクアイテムのイメージは、1位「肌にやさしい」40%、2位「安心できる」32%、3位「安全」24%という結果になった。

無香料のスキンケア・メイクアイテムを使用している20~59歳の全国の女性約1000人に、無香料のアイテムを選ぶ理由を質問したところ、「いろいろな香りが混ざるのが嫌だから」「肌にやさしいから」がともに約3割で上位となった。また、20~59歳の全国の男女約1000人に、香りが苦手、もしくは気になる場所を質問したところ、男性の27%、女性も32%が、百貨店などの化粧品売り場の香りが苦手と答えた。

無香料のスキンケア・メイクアイテムを使用している20~59歳の全国の女性約1000人に、使い始めたきっかけを質問したところ、「肌トラブル」17%で1位となった。この肌トラブルをきっかけに、無香料のスキンケア・メイクアイテムを使い始めた女性を対象に、肌トラブルが改善したかどうかを質問したところ、「改善した」70%、「変わらない」30%、「悪化した」0%という結果になった。

ナリス化粧品が、化粧品の無香料化に初めて成功したのは、1981年。「ドレッシーク」というメイクアップブランドのファンデーションや口紅で、その後「ビオクイーン」というスキンケア品でも無香料化に成功し、以来一貫して、無香料のスキンケア品、メイクアップ品の開発を続けている。

無香料化粧品「ドレッシーク」

なお、無香料とは「無臭の化粧品」という意味ではなく、「香料を使用していない化粧品」のことを指す。精製技術が低く、純度の低い原料から作られる化粧品は、匂いがあるだけでなく、不純物による肌トラブルが多く、香料は熱や光によって変質するため、肌トラブルの大きな原因にもなると言われている。無香料の化粧品の中でも、匂いがあるもの、また時間が経つことで匂いを発生してしまう化粧品も存在する。ナリス化粧品は、今後も純度の高い原料の開発、採用から、匂い移りのない工場管理をすることで、お客に安全で快適に、また効果の高い化粧品を提供し続けていく考えだ。